にしきごいと金平糖

ゆるーくばれないように

ごはんつぶ

食べるのも大好きですけど、作るのも大好きなんですね。

作るからにはおいしいものを作ってあげたい。もちろん、食べてもらう人(自分)のためにも、なにより食材さんのためにも。

 

誰かの一部になるものを作るって責任重大じゃないですか。

どうせ作るなら、思い出になってほしいのです。きっと、味は忘れられてしまうけど、「あのときのあれ美味しかった」ってどこかで覚えられていたい。

味の言語化はきっとできないから、忘れられてもしょうがないんだけど、いつか他の人のを食べたときに「どこかで食べた味だ」ってひっかかりになれば、うれしい。

それで、うーんうーんって考えて考えて考えて、ほとんどの人は誰の料理って思い出せないんだろうけど、ひとりくらい「あ!」っと思い出してほしい。

 

どんなにすばらしい料理人さんでも死んでしまったら、作るのをやめたら、歴史にすら残らないとおもうとかなしい。小説家は死のうがなんだろうが、燃やされない限り作品として後世に残るのに。100年後も、すばらしい作品だと賞賛されるのに。

けど、料理は100年後に賞賛はされない。絶対。

レシピ本があるじゃないか、と思うかもしれないけど、それはきっと別の作品。

その料理人さんの手が、味覚が、器具が、空気が、思いが、最高の一皿を作り上げるのだから、別の人が作ったものは同じではない、はず。

ああなんてかなしいことだろうと思う。

でも、目の前の人にしか、振る舞えないからこそ、その一皿を目で、舌で、記憶で、味わってもらいたい。

そのための工夫は惜しまない。

 

そんなことを考えていたらお腹がすいてしまった!なにをたべよう!